Page 71 - 2024年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2025年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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な方途で中間所得層・低所得層の要素所得を増やす。企業が職務価値、能力・資質、

                業績・貢献度に基づく技能人材報酬分配制度を確立して整備するよう導く。地方に


                よる最低賃金基準の合理的調整を指導する。労働者賃金の全額支払いを着実に確保

                し、賃金遅配の整理・整頓に取り組む。上場会社配当関連インセンティブ・制約メ


                カニズムを整える。

                   (2)社会保障網をしっかりと張り巡らせる。基本養老保険の全国統一管理制度


                を充実させ、基本養老保険と基本医療保険の資金調達と給付を合理的に調整する仕

                組みを整え、社会保障の給付水準を合理的に決定し、定年退職者の基本年金を適度


                に引き上げ、都市・農村住民基礎年金の給付基礎月額をさらに 20 元、都市・農村住

                民基本医療保険の 1 人当たりの財政補助基準をさらに 30 元引き上げる。フレキシ


                ブル就業者・農民工・新たな就業形態の就業者向け社会保障制度を整備し、雇用保

                険、労災保険、出産保険の適用範囲を拡大し、就業先での社会保険加入時の戸籍制


                限をいっそう撤廃し、社会保険のポータビリティ政策を充実させる。フレキシブル

                就業者の住宅積立金制度への加入をいっそう推し進める。医療保険給付方式の改革


                を持続的に深化させ、重大疾患保険・医療救済制度を整備し、医療保険基金運用の

                恒常化監査を強化し、医療保険の全国適用を進める。医薬品・医療材料集中調達政


                策を見直し、品質評価と監督管理を強化し、省レベルの基本医療保険の統一運用を

                着実に推進する。レベル分け・類別された社会救済体系を整える。要保護児童 、


                流動児童および留守児童の思いやりサービスを強化する。障碍者など重点層に配慮

                し思いやりの心を持つ。退役軍人向け保障・サービス体系を整備する。


                   (3)公共サービスの包摂化・均衡化を促す。国家基本公共サービス制度体系を

                整備し、包摂的で均衡のとれた公共サービスの提供方式を刷新・拡充する。医療衛



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