Page 15 - 2023年度中央・地方予算の執行状況および2024年度中央・地方予算案についての報告
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展を促した。食糧の安定生産と供給確保を強化した。高基準農地造成貸付利子補給政
策を策定した。8000 万ムー(約 533 万ヘクタール)の高基準農地の新規造成・改良を
支援し、1000 万ムー(約 67 万ヘクタール)の高効率節水灌漑農地を整備した。あくま
でも「適地適作」と「作物栽培に適した土づくり」を結び付けて考え、塩害地総合利
用の試行を始めた。最低買付価格と生産者補助の政策を充実させ、農業従事者の利益
を保障した。作業規模に応じた農業機械取得・利用普及補助金政策の実施を模索し、
大型スマート農業機械設備や、丘陵地帯に適した小型機械などの研究開発・製造を推
し進めた。新たにサトウキビ優良品種育成・栽培技術普及助成金を給付し、大豆その
他の搾油用作物の栽培を支援した。三大食糧作物のフルコスト保険と栽培収入保険の
適用対象を全国の主要食糧生産県に拡大したことで、農業保険は延べ 1 億 6500 万世帯
の農家をリスクから守った。農業資材価格の上昇に合わせ、100 億元の資金を地方に交
付して実際の農業従事者に一時的補助金を支給した。「小麦収穫期の長雨」の影響や病
虫害などに対応して財政資金を速やかに拠出し、トウモロコシや大豆など秋に収穫期
を迎える食糧作物に適時農産物成長促進剤の使用を奨励するための一時補助金を給付
して、食糧の増産・豊作を後押しした。農村の振興を全面的に推進した。農村振興と
の効果的連携の推進に向けた中央財政補助金をさらに増やし、「聯農・帯農・富農(農
民と連携し、農民を率いて、農民の富裕化をはかる)」関連産業の発展に優先的に振り
当て、新型農村集団経済の発展を推進した。50 の国家現代農業パーク、40 の強みと特
色のある産業クラスター、200 の農業産業強鎮の創設を支援した。全国農業貸付担保体
系の整備により、累計で 398 万の新型農業経営主体を支援し、担保付貸付総額は 1 兆
3000 億元に及んだ。農村の公益事業に対する財政奨励・補助金を給付し、500 の村で
革命の伝統を受け継ぐ美しい村づくりを試行し、村級組織運営費をしっかりと確保し、
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