Page 5 - 2023年度中央・地方予算の執行状況および2024年度中央・地方予算案についての報告
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予算を下回ったことによる。これに中央予算安定化基金への補充金支出 2851 億 2400
万元、次年度への繰越金 5000 億元を加えた歳出総額は、14 兆 9015 億 8200 万元となっ
た 。歳入から歳出を差し引くと、中央財政の赤字額は予算と同額の 4 兆 1600 億元と
なった。
中央の一般公共予算の主要収入項目の具体的な執行状況を見ると、2023 年度経済の
持ち直しが歳入予算の達成の基礎的条件となった上で、物価水準、とりわけ工業生産
者出荷物価指数が低水準で推移し、年度内における新たな減税政策の公布・実施や有
効需要の不足などの影響を受け、主要税目の収入予算達成の状況に差異が生じた。◇
国内増値税(付加価値税)が前年度比 42.6%増の 3 兆 4587 億 8300 万元で、予算の
103.9%となり、これは主として 2022 年度に大規模な未控除仕入増値税還付政策を実
施したことで基準値を押し下げたことによる。◇国内消費税が前年度比 3.5%減の 1 兆
6117 億 8100 万元で、予算の 95.5%となり、これは主としてタバコ、精製油などの業
種の消費税が落ち込んだことによる。◇企業所得税(法人税)が前年度比 5.2%減の 2
兆 6409 億 1500 万元で、予算の 90.9%となり、これは主として企業の収益が減尐した
ことによる。◇個人所得税が前年度比 1%減の 8865 億 2800 万元で、予算の 90.4%と
なり、これは主として一部の個人所得税の特別付加控除基準を引き上げたことによる。
◇証券取引印紙税が前年度比 34.7%減の 1800 億 6000 万元で、予算の 71.5%となり、
これは主として年内に証券取引印紙税半減政策をうち出したことによる。◇関税が前
年比 9.4%減の 2590 億 8700 万元で、予算の 88.9%となった。◇輸入品の増値税・消
費税が前年度比 2.6%減の 1 兆 9484 億 8200 万元で、予算の 94.5%となり、これは主
としてコモディティ輸入価格の低迷と輸入貨物が減尐したことによる。
中央の一般公共予算における中央レベルの主要支出項目の具体的な状況を見ると、
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