Page 37 - 2022年度中央・地方予算の執行状況および 2023年度中央・地方予算案についての報告
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ポートする。政府のグリーン調達範囲を拡大し、関連製品の政府調達を増やす。再生可


               能エネルギーの発展を支援し、エネルギー構造のさらなる最適化を推進し、地方が省エ


               ネ・二酸化炭素排出削減に取り組み、エネルギーのクリーンした高効率利用を促す。 ク


               リーン発展促進基金の役割を発揮させ、より多くの資源がグリーン・低炭素化の発展に

               投入されるよう誘導する。


                  引き続き「青い空、澄んだ水、きれいな土を守る戦い」を踏み込んで展開する。中央


               財政は大気汚染対策資金を 330 億元計上して、北方地区の暖房クリーン化を重点的に


               支援する。水資源保護・水質汚濁対策・水界生態系保全を統一的に考慮し、中央財政は

               水質汚濁対策資金に前年度比 20 億元増の 257 億元計上し、主に長江の保護・復元、黄


               河の生態系保全、重点海域総合対策の堅塁攻略支援や農村の「黒臭水(黒くにごり、悪


               臭を放つ水)」対策モデル事業に充てる。土壌汚染状況の精査結果をいっそう生かし、


               引き続き長年放置されてきた重金属がらみの鉱滓対策を重点として、土壌汚染の発生


               源対策の実施を支援する。


                  生態系の多様性・安定性・持続性を高める。生態補償制度を徹底するため、中央財政

               の重点生態機能区への移転支出を前年度比 99 億元増の 1091 億元計上して、地方が生


               態保護に力を入れるよう導く。中央財政は重点生態系保護・復元対策資金を 172 億元


               計上し、山・川・林・田・湖・原・砂の一体化した保護・復元プロジェクト、長年放置


               されてきた鉱山跡の生態系復元モデル事業の実施を急ぐ。国立公園の空間配置の条件

               と設置基準に基づいて、国立公園の整備加速を支援し、生物多様性保護網を築く。引き


               続き国土緑化キャンペーンと森林・草原・湿地・海洋などの生態系保護・復元を支援し


               ていく。生態系産物・サービスの価値を実現する仕組みづくりを検討する。


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