Page 58 - 2022年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2023年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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施し、農村における現代的生活環境の基本的整備に関するガイドラインを策定する。
中小河川の治水対策、老朽ダムの改修・補強、遊水地の調整・整備、土石流災害対
策など水害対策の脆弱部分の補強を強化し、大規模水供給プロジェクトの実施と小
型水供給プロジェクトの規範化改造を行い、農村水系総合対策を実施する。郷鎮に
おいて三級およびそれ以上の道路の開通と老朽化した道路の改修、狭い路床の路面
拡大を推し進め、「四良農村道路」と都市・農村交通運輸一体化モデル地域の整備
を展開し、農村道路管理・補修体制の改革を深化させる。農村送配電網の強化・高
度化プロジェクトを実施し、分散型太陽光発電・風力発電の発展を推し進め、農村
のバイオマスエネルギーを発展させる。県・郷・村の三つのレベルの E コマースと
宅配・物流配送システムの改善を加速し、農村の物流基幹ネットワークを構築する。
農村家屋の質・安全向上プロジェクトを実施する。農村居住環境改善行動を着実に
実施し、長期的かつ効果的な管理・保護の仕組みを確立し、現地の実情に応じて農
村のトイレ改修を進め、農村クリーン・キャンペーンを持続的に展開し、伝統集落
の保護・利用を強化する。農村ガバナンスを強化・改善し、農村においてポイント
制度、リスク制度、デジタル化によるガバナンスの普及を推進する。
(六)地域間調和発展を促し、優位性の相互補完・質の高い発展を旨とする地域
的経済配置と国土空間体系を構築する。地域間調和発展戦略、地域重要戦略、主体
機能区戦略、新型都市化戦略を踏み込んで実施し、重要生産力の地域的配置を最適
化し、質の高い発展につながる新たな原動力を育成する。
(1)地域間調和発展戦略を着実に推し進める。西部大開発の新たな形の構築を
推進し、特色ある優位産業を大きく成長させ、生態系安全保障壁をしっかりと構築
し、わが国の発展の戦略的な調整の余地を不断に大きくする。東北の全面的振興の
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