Page 4 - 「国民経済・社会発展第15次5ヵ年計画の策定に関する中共中央の建議案」に関する習近平総書記の説明
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建議案起草の過程において、中央政治局常務委員会は 3 回、中央政治局は 2

                   回の会議を開いて審議・修正を行い、今回の全会で審議する建議案を作成した。

                     今回の文書起草作業は党内民主と全過程の人民民主を発揚する新たな生き

                   た実践であると言える。
                      二 建議案起草の主な考慮と建議案の基本的内容

                     建議案起草の全体的な考慮は、第 20 回党大会がうち出した社会主義現代化

                   強国を全面的に築き上げる二段階の戦略的段取りに基づいて、社会主義現代化

                   を基本的に実現するプロセスにおける第 15 次 5 ヵ年計画期の重要な位置を正

                   確に把握し、国内外の情勢を深く分析し、第 15 次 5 ヵ年計画期のわが国の経

                   済・社会発展について系統的な計画と戦略的配置を行うということである。

                     建議案起草の過程において、われわれは次の点をきっちりと押さえるように

                   した。第一に、目標志向・問題志向を堅持し、基礎をうち固めて全面的に力を
                   尽くすという基本的位置づけに立脚し、社会主義現代化を基本的に実現するた

                   めにより強固な基礎をうち固めることを着眼点として系統的に計画し、世界の

                   百年に一度の変動の新たな情勢と発展における際立った問題に力強く秩序立

                   てて効果的に対応することを重点として、不足部分や脆弱部分を補強する。第

                   二に、系統的思考を堅持し、「五位一体」の総体的配置を統一的に推進し、「四

                   つの全面」の戦略的配置を調和的に推進する要請に基づいて、経済・社会発展

                   と党建設の諸般活動について全面的配置を行う。第三に、改革のいっそうの全

                   面的深化を堅持し、改革の方法で発展の難題を解決することを重視し、発展に

                   原動力を高め、活力を与える。第四に、対外開放の拡大を堅持し、発展の拠り
                   所を自力とすることを堅持する一方、世界の要素・市場の資源を統一的に活用

                   する。

                     建議案は 15 の部分からなり、3 つのまとまりに分けられる。第一のまとま

                   りは第一・第二部分を含め、総論にあたり、主として第 14 次 5 ヵ年計画期に

                   おいてわが国の発展が上げた大きな成果、第 15 次 5 ヵ年計画期が社会主義現
                                                         しょうぜん け い ご
                   代化の基本的実現の道のりにおける承 前啓後の重要な位置、第 15 次 5 ヵ年計

                   画期におけるわが国の発展環境の直面する急激かつ複雑な変化、第 15 次 5 ヵ年
                   計画期の経済・社会発展の指導思想、守るべき原則、主要目標などの内容につ

                   いて説明している。第二のまとまりは第三部分から第十四部分までの 12 の部

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