Page 5 - 「国民経済・社会発展第15次5ヵ年計画の策定に関する中共中央の建議案」に関する習近平総書記の説明
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分を含め、各論にあたり、主として全局的かつ長期的な重点問題に焦点を当て、
第 15 次 5 ヵ年計画期の戦略的任務と重要な措置を分野別に配置し、産業発展、
科学技術イノベーション、国内市場、経済体制、対外開放、農村振興、地域発
展から、文化建設、民生保障、グリーン発展、安全発展、国防建設までなどの
重点分野の考えと重要活動を明確にしている。第三のまとまりは第十五部分と
結語を含め、主として党中央の集中的・統一的指導の堅持・強化、社会主義の
民主・法治建設の推進、香港・澳門・台湾関連活動、人類運命共同体の構築の
推進、社会全体の積極性・主体性・創造性の十分な喚起など任務を配置してい
る。
三 説明を要するいくつかの重点問題について
建議案は一連の重要な観点と重大措置をうち出している。ここで、その中の
いくつかの重点問題について簡単に説明する。
第一に、第 15 次 5 ヵ年計画期の重要な位置について。社会主義現代化の実
現は、段階的に深まって絶えず発展・進歩する歴史的プロセスであり、たゆま
ず努力し、奮闘し続ける必要がある。建議案は第 15 次 5 ヵ年計画期が社会主
義現代化の基本的実現の道のりにおいて承前啓後の重要な位置を占めること
を指摘しており、これが第 15 次 5 ヵ年計画期の担うべき歴史的任務に基づい
て行った判断である。第 20 回党大会は 2035 年までに社会主義現代化を基本的
に実現することを確定した。第 14 次 5 ヵ年計画期は一つ目の 5 年であり、す
でに強固な基礎を築き上げ、良いスタートを切った。第 15 次 5 ヵ年計画期は
基礎をうち固めて全面的に力を尽くす肝心な時期であり、第 15 次 5 ヵ年計画
の策定・実施をしっかりと行えば、2035 年までに社会主義現代化を基本的に
実現するためにより強固な基礎をうち固めることができる。
建議案はこの基本的な位置づけから出発して第 15 次 5 ヵ年計画期の発展を
計画し、第 14 次 5 ヵ年計画でうち出した理念・考えとの連続性を保ちながら、
今後 5 年間わが国の発展の成り行きを的確に把握し、実情に合った先見性のあ
る全体的構想・重要原則・主要目標・戦略的任務をうち出している。このタイ
ミングをとらえ、優位性を定着させ拡大し、ボトルネックの解消に取り組み、
不足部分や脆弱部分を補強し、激しい国際競争の中で戦略的主導権をかち取り、
中国式現代化全体にかかわる戦略的任務に重要な進展がみられるよう推し進
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