Page 39 - 2023年度中央・地方予算の執行状況および2024年度中央・地方予算案についての報告
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地方社会保険基金予算の歳入は前年度比5.3%増の11兆6997億元とし、歳出は7.5%


               増の 10 兆 6336 億 3300 万元とする。基金の全国統一管理という点を考慮すると、本年

               度の剰余金は 1 兆 661 億 4900 万元、年度末時点の剰余金残高は 13 兆 9366 億 800 万元


               となる。


                  中央と地方の収支予算を集計すると、全国の社会保険基金予算の歳入は前年度比

               5.4%増の 11 兆 7491 億 200 万元となる。そのうち、保険料収入が 8 兆 5947 億 8800 万


               元、財政補助金による収入が 2 兆 6846 億 1900 万元である。全国の社会保険基金予算


               の歳出は 7.6%増の 10 兆 6823 億 3000 万元となる。本年度の剰余金は 1 兆 667 億 7200

               万元、年度末時点の剰余金残高は 13 兆 9450 億 4400 万元となる。


                  2024 年度国債限度額は 35 兆 2008 億 3500 万元とし、地方政府の一般債務限度額は

               17 兆 2689 億 2200 万元、特別債務限度額は 29 兆 5185 億 800 万元とする。


                  ここで説明を要するのは、地方の予算は地方の各級人民政府により編成され、同級


               人民代表大会に報告し承認を得るものとされるが、当該予算は現在とりまとめ中であ

               ることから、本報告内の地方財政の収入見込み額と支出予定額はいずれも中央財政が


               地方に代わり初歩的に編成したものである、という点である。

                  予算法の規定により、会計年度の開始日(1 月 1 日)から全国人民代表大会が当予算


               案を承認するまでの期間内において、次のような支出――◇前年度の繰越金を用いる


               支出、◇前年度同期の予算支出額を参照して交付されるべき本年度各部門の基本支出

               と事業支出および下級政府への移転支出、◇法律に基づいて支払いの履行が義務付け


               られている支出および自然災害など緊急事態の対応に充てる支出――を概算払いする

               ことができる。上記の規定に基づいて、2024 年 1 月の中央一般公共予算の支出分は 1


               兆 5482 億元となり、その内訳は、中央レベルの支出が 2427 億元、地方への移転支出


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