Page 36 - 2023年度中央・地方予算の執行状況および2024年度中央・地方予算案についての報告
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(1)中央レベルの支出は前年度比 8.6%増の 4 兆 1520 億元とし、重点分野の支出を


               差し引くと 0.3%増となる。予算配分にメリハリを付けることを堅持し、支出切り詰め

               の要請を厳格に実行し、一般的支出を厳しく抑えるとともに、国防・武装警察関係費、


               科学技術・教育関係費、中央備蓄費、国債利払い費を重点的に確保する。主要支出項


               目の具体的な状況は次のとおりである。◇外交費は前年度比 6.6%増の 607 億 8300 万

               元、◇国防費は 7.2%増の 1 兆 6655 億 4000 万元、◇公共安全維持費は 1.4%増の 2276


               億 6200 万元、◇教育費は 5%増の 1649 億 3600 万元、◇科学技術費は 10%増の 3708


               億 2800 万元、◇食糧・食用油等物資備蓄費は 8.1%増の 1406 億 3600 万元、◇債務利

               払い費は 11.9%増の 7773 億 1500 万元とする。


                  (2)中央から地方への移転支出は 10 兆 2037 億元とする。末端による減税・料金引

               き下げや重点民生プロジェクトなどを支援するための特別移転支出、災害復旧・復興


               と防災・減災・災害救助能力向上補助金などの一時的な支出分を差し引くと、前年度


               比 4.1%増となる。

                  (3)中央予備費は 2023 年度と同額の 500 億元とする。予算執行の中でその実質的


               使途に応じてそれぞれ中央レベルの支出と地方への移転支出に計上する。

                  2.地方の一般公共予算


                  地方の一般公共予算における地方レベルの収入は前年度比 3.7%増の 12 兆 1525 億元


               とする。これに中央からの移転支出 10 兆 2037 億元、地方財政への繰入金および前年

               度の繰越金・剰余金計 1 兆 2708 億元を加えた歳入総額は、23 兆 6270 億元となる。地


               方の一般公共予算の支出は前年度比 3%増の 24 兆 3470 億元とする。地方の財政赤字は

               前年度と同額の 7200 億元となるが、一般的地方債の発行によりこれを補填する。


                  3.全国の一般公共予算


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