Page 5 - 「改革をいっそう全面的に深化させ、中国式現代化を推進することに関する中共中央の決定」に関する習近平総書記の説明
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決定した。同年 12 月 8 日、文書起草組は第 1 回全体会議を開き、文書

                起草作業が正式にスタートした。その後 7 ヵ月余りにわたり、文書起草

                組は調査研究を深め、幅広く意見を求めた上で、テーマごとに論証を進

                め、討議・修正を繰り返した。

                   決定案の起草にあたり、われわれは次のいくつかの考えを重点的にと

                らえた。①改革開放以来、とくに新時代における改革の全面的深化をめ
                ぐる貴重な経験を総括・活用して、守るべき原則を定め、正しい政治的

                方向を堅持する。②中国式現代化の推進と第 20 回党大会でうち出され

                た重要な戦略的配置の実行をしっかりと中心に据えて、改革のいっそう

                の全面的深化を計画し、問題志向を堅持する。③重点を押さえ、体制・

                仕組みの改革、戦略性・全局性のある重要な改革、経済体制改革の牽引

                の役割を際立たせ、改革の先導的役割をいっそう明らかにする。④人民
                至上を堅持し、人民の全体的利益・根本的利益・長期的利益に立脚して

                改革を計画し、推進する。⑤改革のシステムインテグレーションを強化

                し、改革の全体計画・系統的配置を強化し、各方面の改革の相互協力を

                はかり、協同の効果を強める。

                   今回の全会文書の起草作業は、その全過程において民主の発揚と衆知

                の結集を貫いた。2023 年 11 月 27 日、中共中央は、党の 20 期 3 中全会
                の議題について各地区・各部門・各方面および一部の幹部・大衆の意見

                を募集するという通達を出した。みなが一致して次のように認めている

                ――党中央が党の20期 3中全会において改革のいっそうの全面的深化、

                中国式現代化の推進という問題を重点的に検討することは、改革を徹底

                的に推し進めていく確固たる決意と強烈な使命感・責任感をはっきり示

                し、新時代の新征途において党がどんな旗印を掲げ、どんな道を歩むか

                という問いへの答えを改めて表明したものであり、中国式現代化によっ
                て強国建設・民族復興の偉業を全面的に推し進める上で非常に重要かつ

                深遠な意義をもっている。各地区・各部門・各方面は文書の主題・枠組



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