Page 44 - 2022年度中央・地方予算の執行状況および 2023年度中央・地方予算案についての報告
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中央レベルの支出が 1704 億 7700 万元、地方への移転支出が 44 億 5500 万元である。
中央の一般公共予算への繰出金は 750 億元とする。
地方国有資本経営予算における地方レベルの収入は 2948 億元とし、前年度比 11.9%
減となるのは主に 2022 年度の地方の国有企業の純利益が減少したためである。これに
中央国有資本経営予算から地方への移転支出による収入 44 億 5500 万元と前年度から
の繰越金 186 億 4900 万元を加算すると、歳入は 3179 億 400 万元となる。地方国有資
本経営予算の支出は前年度比 1.7%増の 1764 億 400 万元とする。地方の一般公共予算
への繰出金は 1415 億元とする。
中央と地方の収支予算を集計すると、全国の国有資本経営予算の収入は前年度比
5.8%減の 5358 億 4000 万元となる。これに前年度からの繰越金 275 億 4100 万元を加
算すると、歳入は 5633 億 8100 万元となる。全国の国有資本経営予算の支出は前年度
比 2.2%増の 3468 億 8100 万元とする。一般公共予算への繰出金は 2165 億元とする。
(七)2023 年度社会保険基金の収支予算
中央社会保険基金予算の収入は前年度比 35%増の 507 億 8200 万元とし、支出は
40.6%増の 511 億 2500 万元とする。収支の増加幅がかなり大きくなるのは、主に一部
の中央部門の社会保険管理を各地方から全国統一の管理システムに移行して行うため
である。基金の全国統一運営という要因を考慮すると、中央社会保険基金予算の本年度
の収支不足分は 4 億 2800 万元となるが、前年度末時点の剰余金残高で補填する。本年
度末時点の剰余金残高は 123 億 8400 万元となる。
地方社会保険基金予算の収入は前年度比 7.6%増の 10 兆 8848 億 8100 万元とし、支出
は 7%増の 9 兆 7497 億 1900 万元とする。基金の全国統一運営という要因を考慮する
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