Page 47 - 2022年度中央・地方予算の執行状況および 2023年度中央・地方予算案についての報告
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きではないプロジェクトは一つとして実施せず、出すべきではない資金は一文も出さ
ず、財政資源をより多く捻出して成長・雇用・物価の安定化に振り向ける。地方と部門
が資金管理・プロジェクト管理に力を入れ、日常的な監督を強化すると同時に、財政資
金の流用や規定に違反した使用を断固として防止するよう督促する。
(三)予算実績管理を強化する
予算実績管理を持続的に推し進め、実績管理の考え方と方法を予算管理の全過程で
深く浸透させていく。党中央と国務院の定めた重要な政策・活動計画の実施状況を予算
実績管理の重点に置き、新たにうち出す重要政策やプロジェクトに対して実績の事前
評価を強化し、政策の実行可能性と財政の持続可能性を高める。実績目標管理を厳格に
し、実績指標体系の系統性、的確性、実用性を向上させる。重要政策の効果とプロジェ
クト予算の実績を評価する仕組みを整え、実績評価の結果を十分に活用して、政策の充
実化や予算の配分、管理の改善を行う上での重要な根拠とする。第三者機関による予算
実績管理への参加を一段とリードし、規範化する。実績関連情報の公開を積極的に推し
進め、すすんで世論の監督を受ける。
(四)末端の「三つの保障」にしっかりと取り組む
中央から地方への移転支出に力を入れ、財政資金直達メカニズムをよりよく活かし、
財政力の省級統一管理を推し進め、より多くの資金を末端に傾斜させる。地方が県(区)
級の財政運営へのモニタリングを強化するよう指導し、県(区)級の財政運営状況をよ
り全面的かつ正確に評価し、動的モニタリングと類別管理、的確な施策を進める。財政
部の各地に派遣した監督管理局の役割を発揮し、リスク要因を迅速に発見・解消する。
予算管理一体化システムを改善し、技術面のサポートを強化し、「三つの保障」支出の
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