Page 35 - 2024年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2025年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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刻化し、下請代金支払遅延の問題がなお目立っており、◇民生の保障には多くの不
足部分がみられ、大衆の雇用と所得増が圧力に直面しており、依然として基本公共
サービス水準の均等化を向上させる必要があり、◇一部地方の末端の財政運営が困
難に陥り、重点分野のリスクが依然として高く、◇社会矛盾の解消やリスク防止の
取り組みを強化していく必要があり、◇労働安全が依然として複雑で厳しい状況に
あり、自然災害が広域で多発しており、着実な環境改善が依然として大きな圧力に
直面している。同時に、活動の効率と法に拠る行政能力の向上が待たれ、形式主義、
官僚主義が依然として目立ち、一部の活動間は協調が足りず、政策の実施が遅れ、
期待した効果が得られず、一部の幹部は責任感と職務意欲に欠け、一部の分野では
腐敗の案件が頻発するなど、いずれもとくに重視して、活動する中でしっかりと改
善していかなければならない。
われわれは困難や問題を直視する一方、発展の自信を固めなければならない。発
展のチャンスから見ると、経済のグローバル化は依然として歴史の発展の大勢の赴
くところであり、新たな科学技術革命と産業変革が一段と進み、「一帯一路」共同
建設が質の高い発展の新たな段階に入り、わが国の貿易投資の連携の幅が広がって
いる。有利な条件から見ると、わが国の経済基盤は厚く、優位性が多く、強靭性と
潜在力が高いため、長期間の持続的好況を支える条件と基調に変化はない。わが国
は、社会主義市場経済という体制面の優位性、超大規模市場という需要面の優位性、
十分に整った産業体系という供給面の優位性、勤勉さと知恵に富み資質の高い多く
の労働者・企業家という人材面の優位性があり、需要高度化・構造適正化・原動力
転換という大きく成長する余地があるため、改革をいっそう全面的に深化させる上
での 300 余りの重要措置の早期実施は経済成長の内生的原動力を引き出し、現地の
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