Page 37 - 2024年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2025年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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融合発展を推進し、不動産市場と株式市場を安定させ、重点分野のリスクと外部か
らの衝撃を防止・解消し、期待を安定させて活力を引き出し、経済の持ち直しの動
きを持続させ、人民の生活水準を不断に向上させ、社会の調和・安定を維持し、第
14 次 5 ヵ年計画の目標・任務を質高く達成し、第 15 次 5 カ年計画が良いスタート
を切れるよう基礎をうち固めなければならない。
経済・社会発展活動をしっかりと行うには、党中央の集中的・統一的指導を堅持
しなければならない。実際の取り組みにおいて、◇効果的な市場と機能的な政府の
関係を総合的に勘案し、「緩和の柔軟性」を保ちながら「管理の徹底」をはかる経
済秩序を形成し、◇総供給と総需要の関係を総合的に勘案し、国民経済の循環を円
滑化し、◇新原動力の育成と旧原動力の更新の関係を総合的に勘案し、現地の実情
に応じて新質生産力を発展させ、◇新規増加の最適化と全体ストックの活性化の関
係を総合的に勘案し、資源配分の効率を全面的に向上させ、◇質の向上と規模拡大
の関係を総合的に勘案し、中国式現代化の物的基盤をうち固めなければならない。
(二)主要所期目標
発展のチャンスとリスク・課題をしっかりと把握し、必要性と可能性をともに考
慮し、中長期計画と十分に紐づくようにし、2025 年度の経済・社会発展の主要所期
目標を設定する。
――GDP の伸び率を 5%前後とする。主に以下のことを考慮した。客観的需要か
らみれば、経済運営が直面している際立った試練に対応するために、雇用の安定、
リスクの防止、民生の改善に取り組むにも、外部環境の複雑な変化を前にして、国
際競争力を持続的に向上させるにも、一定の経済成長の支えが必要であり、この目
標は、方向性の明確化、共通認識の形成、各方面の積極性の喚起につながる。現実
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