Page 42 - 2024年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2025年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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ロプルーデンスと金融安定化機能を模索して拡大し、金融ツールを刷新し、金融市
場の安定を守る。
民生重視というマクロ政策の方向性を強化する。人民を中心とすることを堅持し、
経済政策の重点を民生改善と消費促進にいっそう転じ、消費押し上げにより経済循
環の円滑化をはかり、消費高度化により産業高度化を牽引し、民生を保障・改善す
る中で新たな成長分野を形成する。より多くの資金・資源が「ヒトに投資」され、
民生に使われるよう推し進め、雇用拡大、住民収入増・負担軽減の促進、消費奨励
の強化を支援し、経済成長と民生改善の好循環を形成する。
ポリシーミックスをしっかりと行う。財政・金融・雇用・産業・投資・消費・価
格・地域・貿易・環境・監督など政策の統合をはかると同時に、改革開放措置との
整合性を高め、部門間の効果的な意思疎通、協議、フィードバックの仕組みを改善
し、政策のシナジー効果を高める。財政政策ツールと金融政策ツールの協調を強化
し、限りある財政資金のより多くの金融資本への呼び水効果を発揮させて、重点分
野とカギとなる部分をよりよく支援する。マクロ政策整合性評価の仕組みをいっそ
う改善し機能させ、経済政策も経済以外の政策も統一的に整合性評価の対象とし、
政策形成と実施を一体的に行い、政策目標・手段・タイミング・加減・進捗の整合
性を高め、政策のファーストワンマイルからラストワンマイルまでのすり合わせと
連携を促し、政策全体の効果を高める。政策の策定と実施は早いに越したことがな
く、十分な効果を確保する。社会期待の管理を強め、経済宣伝と世論のリードを強
化し、中国経済の物語をしっかりと伝え、経済の動向に注目し、ミクロ経済主体の
実感を深く理解し、社会の関心事に積極的に応え、安定的で透明かつ予測可能な政
策環境をつくる。
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