Page 3 - 国民経済・社会発展第15次5ヵ年計画の策定に関する中共中央の建議
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歩を踏み出し、二つ目の百周年の奮闘目標の新征途は良いスタートを切った。
これらの重要な成果を収めた根本には、習近平同志を核心とする党中央のかじ
取りがあり、習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想の科学的な導き
がある。
(2)第 15 次 5 ヵ年計画期は社会主義現代化の基本的実現の道のりにおいて
承前啓後の重要な位置を占める。社会主義現代化の実現は、段階的に深まって
絶えず発展・進歩する歴史的プロセスであり、たゆまず努力し、奮闘し続ける
必要がある。第 15 次 5 ヵ年計画期は、社会主義現代化を基本的に実現するた
めに基礎をうち固めて全面的に力を尽くす肝心な時期であり、優位性を定着さ
せ拡大し、ボトルネックの解消に取り組み、不足部分や脆弱部分を補強し、激
しい国際競争の中で戦略的主導権をかち取り、中国式現代化全体にかかわる戦
略的任務に重要な進展がみられるよう推し進め、社会主義現代化を基本的に実
現するためにより強固な基礎をうち固めなければならない。
(3)第 15 次 5 ヵ年計画期はわが国の発展環境が急激かつ複雑に変化する。
大国関係は国際情勢に変化をもたらし、国際情勢の変化は国内発展を大きく影
響する。わが国の発展は戦略的チャンスとリスク・課題が併存する時期、不確
実で予測不能な要素が増える時期を迎える。国際的には、世界の百年に一度の
大きな変動の速度が増し、国際的な力関係が深く調整し、新たな科学技術革命
と産業変革が加速度的に進んでおり、わが国は国際的空間づくりを能動的に勘
案して外部環境を築き上げるうえで有利な要因を多く持っている。一方では、
世界は複雑で混沌とし、情勢不安が激化し、地域紛争が起こりやすくて多発す
る。一国主義、保護主義が台頭し、覇権主義と強権政治の脅威が強まり、国際
経済・貿易の秩序が厳しい試練に直面し、世界経済成長の原動力が不足する。
大国間の対立がいっそう複雑となり、深刻化していく。国内的には、わが国の
経済は基盤が安定し、優位性が多く、強靭性が高く、潜在力が大きく、長期間
の持続的好況を支える条件と基調に変化はなく、中国の特色ある社会主義制度
の優位性、超大規模市場の優位性、整った産業体系の優位性、豊富な人材資源
の優位性が一段と顕著となる。一方では、発展の不均衡・不十分の問題がなお
際立つ。有効需要が不足し、国内大循環に障壁・目詰まりがある。新旧原動力
の転換の任務が重い。農業・農村の現代化が相対的に遅れている。雇用と住民
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