Page 5 - 国民経済・社会発展第15次5ヵ年計画の策定に関する中共中央の建議
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(5)第 15 次 5 ヵ年計画期の経済・社会発展において守るべき原則。

                     ――党の全面的指導を堅持する。党中央の権威と集中的・統一的指導を断固

                   維持し、党が方向をとらえ、大局を謀り、政策を定め、改革を促す能力を向上

                   させ、党の指導を経済・社会発展の各方面・全過程に貫き、わが国の社会主義

                   現代化建設を根本から保証する。
                     ――人民至上を堅持する。人民の主体的地位を尊重し、人民にしっかりと依

                   拠し、人民の根本的利益を守り、社会の公平と正義を促進し、発展の中で民生

                   を保障・改善することを重んじ、民生の需要を満たしながら発展の空間を広げ、

                   経済と社会の調和のとれた発展、物質文明と精神文明の相互促進を推し進め、

                   現代化建設の成果が全人民により多く、より公平に利益をもたらすようにする。

                     ――質の高い発展を堅持する。新たな発展理念により発展を牽引し、実情に

                   応じて新質生産力を発展させ、国内大循環を強化し、国内・国際双循環の円滑
                   化をはかり、内需の拡大と供給側構造改革の深化を統一的に推し進め、新原動

                   力の育成を加速し、経済構造の最適化・高度化を促し、新規増加の最適化と全

                   体ストックの活性化をはかり、経済の持続的かつ健全な発展と社会の全面的進

                   歩を推進する。

                     ――改革の全面的深化を堅持する。質の高い発展の妨げとなる体制・仕組み

                   上の障害にフォーカスして、深層部の改革を推し進め、ハイレベルの開放を拡

                   大し、生産関係・生産力、上部構造・経済基盤、国家統治・社会発展がよりよ

                   く照応しあうよう促し、発展の原動力と社会の活力を持続的に増強する。

                     ――効果的な市場と機能的な政府の連携を堅持する。資源配分における市場
                   の決定的な役割を果たし、政府の役割をよりよく発揮させ、統一的で開放され、

                   競争と秩序のある市場体系を整備し、法治経済・信用経済を建設し、市場化・

                   法治化・国際化した世界一流のビジネス環境を整備し、「緩和の柔軟性」を保

                   ちながら「管理の適切性」をはかる経済秩序を形成する。

                     ――発展と安全の統一的考慮を堅持する。発展の中で安全を保障し、安全を

                   保障しながら発展をはかり、最悪の事態を想定した思考を強化し、さまざまな

                   リスクを効果的に防止・解消し、経済と社会の強靭性を向上させ、新たな安全
                   保障の枠組みによって新たな発展の形を保障する。

                     (6)第 15 次 5 ヵ年計画期の経済・社会発展の主要目標。

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