Page 5 - 2022年度中央・地方予算の執行状況および 2023年度中央・地方予算案についての報告
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兆 7549 億 9800 万元となった。中央の一般公共予算の支出は前年度比 13.3%増の 13 兆


               2714 億 6700 万元で、予算の 99%となり、支出がかなり増えたのは地方への移転支出


               を増やしたためである。その内訳は、◇中央レベルの支出が前年度比 3.9%増の 3 兆


               5569 億 9200 万元で、予算の 100%を達成し、◇地方への移転支出が 17.1%増の 9 兆

               7144 億 7500 万元で、予算の 99.2%を達成した(末端による減税・料金引き下げや重


               点民生プロジェクトなどを支援する一時的な特別移転支出分を差し引くと 6.8%増と


               なった)。中央予算安定化調節基金への補充金支出 1185 億 3100 万元、中央政府系基金


               への繰出金 150 億元をこれに加算すると、歳出は 13 兆 4049 億 9800 万元となった 。


               歳入から歳出を差し引くと、中央財政の赤字額は予算と同額の 2 兆 6500 億元となった。

                  中央の一般公共予算の主要収入項目の具体的な状況は、◇国内増値税(付加価値税)


               が予算の 77.1%となる 2 兆 4255 億 500 万元で、予算を達成できなかった主な要因は未


               控除仕入増値税還付政策のさらなる実施により当期の収入減をもたらしたことにある。


               ◇国内消費税が予算の 111.6%となる 1 兆 6698 億 8100 万元で、増収した要因は主に精


               製油、タバコなどの業種の消費税が増えたためである。◇企業所得税が予算の 97.4%

               となる 2 兆 7866 億 4500 万元であった。◇個人所得税が予算の 96.8%となる 8953 億


               7700 万元であった。◇関税が予算の 98%となる 2860 億 2900 万元であった。◇輸入品


               の増値税・消費税が予算の 109.9%となる 1 兆 9994 億 7800 万元で、増収した要因は主


               にコモディティ輸入価格の上昇と一般貿易輸入の伸びが予想を上回ったためである。

                  中央の一般公共予算における中央レベルの主要支出項目の具体的な状況は、◇一般


               的公共サービス支出が予算の 104.7%となる 1578 億 5400 万元、◇外交支出が予算の


               97.2%となる 488 億 8300 万元、◇国防支出が予算の 100%となる 1 兆 4499 億 6300 万


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