Page 22 - 政府活動報告
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基本公共サービスの均等化を推し進め、発展の中で民生福祉を不断に増進した。


                     教育の公平と質的向上を促進した。百年の大計は教育を根本とする。公的教

                   育費の対 GDP 比が毎年 4%以上を保ち、学生1人当たりの公的教育費が大幅に

                   増えた。農村義務教育改善の取組に持続的に力を入れ、都市部の「すし詰め学


                   級」をおおむね解消し、都市部の出稼ぎ世帯の就学問題の解決を促し、義務教

                   育修了率を 93.8%から 95.5%に引き上げた。義務教育を国が統一的に実施す


                   ることを堅持し、民間教育の発展を指導し規範化した。義務教育段階の学業の

                   負担を軽減した。青尐年の健康増進をはかった。年間 3700 万人余りの小中学


                   生を対象に栄養改善計画を持続的に実施した。教員、とくに農村教員の処遇を

                   保障した。さまざまな方途で幼児教育・保育の受け皿を拡大した。後期中等教


                   育の粗就学率が 90%以上に高まった。職業教育の適応性が高まり、職業学校

                   の教育環境が持続的に改善された。大学入試総合改革を積極的かつ穏当に推し


                   進めたことで、高等教育の粗就学率が 45.7%から 59.6%に上がり、中・西部

                   地区出身者および農村出身者を対象とする入試枠が年々拡大した。経済的困難


                   を抱える大学生を対象に貸与型政府奨学金の限度額を大幅に引き上げた。「強

                   基計画」と基礎学科卓越人材育成計画を踏み込んで実施し、288 の基礎学科優


                   秀学生育成拠点を整備し、世界一流大学・学科づくりを継続的に推進し、発展

                   の人材基盤を強化し続けた。


                     医療衛生サービス能力を向上させた。「健康中国」行動にいっそう取り組み、

                   その普及に努め、医療・医薬品・医療保険・公衆衛生体制改革を深化させ、基


                   本医療衛生制度を公共財として全国民に提供し、医療のアクセシビリティ向上

                   と患者の自己負担軽減をいっそうはかった。基本医療保険と重大疾患保険を持


                   続的に充実させ、都市・農村住民基本医療保険の 1 人当たりの公費負担額を

                   450 元から 610 元に引き上げた。より多くの需要の高い医薬品を医療保険の適


                   用対象とした。指定医療機関での入院と外来についてすべての地域医療保険の


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