Page 9 - 2023年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2024年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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を占め、中国は世界初の境内有効発明特許件数が 400 万件を突破した国となった。
(3)企業の技術革新への支援を強化した。技術革新における企業の主体的地位
の強化に関する意見をうち出し、企業の技術革新能力向上行動計画を実施した。企
業の技術進歩支援のための特別再貸出額を 1000 億元増やし、条件を満たした集積
回路、工作機械メーカーの研究開発費加算控除比率を 120%に引き上げたほか、条
件を満たした業種・企業の研究開発費加算控除比率を 100%にするという政策を制
度的取り決めとして長期的に実施した。政府新興産業ベンチャー投資誘導基金の役
割を十分に発揮させ、新興産業のスタートアップ企業のアーリー、ミドル、シード
期の発展を持続的に力強く支援した。
(4)人材の育成・起用の体制・仕組みをさらに充実させた。科学技術インセン
ティブ仕組みの見直しに関する意見を実行した。将来的に大幅な需要が見込まれる
重点分野の人材の国内育成キャンペーンを始動させた。若年科学技術研究人材の育
成・起用の強化につながる政策措置を公布した。科学技術人材評価改革の試行を
いっそう推し進めた。職業教育の産業・教育融合によるパワーアップ・向上キャン
ペーンを実施し、21 の国家産業・教育融合試行都市の整備、45 の国家産業・教育
融合イノベーションプラットフォームの構築、5000 社以上の産業・教育融合型企業
の創設を支援した。
(四)現代化産業体系の確立を加速したことで、実体経済の基盤が引き続き強
化・拡大された。新型工業化を全面的に計画・推進し、産業チェーン・サプライチェー
ンにおいては、脆弱な産業のチェーンの補強、優位産業のチェーンの伸張、在来産
業のチェーンの高度化、新興産業のチェーンの構築を大いに推し進め、供給体系の
質的向上をはかり、産業発展の継続性と競争力を不断に高めた。
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