Page 27 - 2024年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2025年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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築廃材など品目ごとに廃棄物の循環利用を推し進めた。
(十)安全保障能力を持続的に高め、重点分野のリスクを秩序立てて解消した。
総体的国家安全保障観をしっかりと確立して実践し、発展と安全をよりよく統一的
に考慮し、国の経済安全保障リスクを効果的に防止・解消した。
(1)食糧安全保障は力強いものであった。耕地の利用方式調整と技術の改良に
よる食糧の安定確保戦略を着実に実施した。耕地保護と食糧安全保障について党委
員会・政府がともに責任を負うことを厳格に実行した。食糧の買付・販売と備蓄分
野の管理体制・仕組みの改革を深化させた。新たに食糧 5000 万トン増産行動の実
施を始動した。高基準農地 700 万ヘクタールの造成を支援し、1 畝当たりの中央に
よる補助基準が 2000 元から 2400 元以上へと大幅に向上した。全国農地灌漑発展計
画を公布・実施した。現代育種向上プロジェクトを持続的に推進した。食糧、油糧
作物など主要作物の卖収底上げ行動を踏み込んで行った。籾米と小麦の最低買付価
格を継続して引き上げ、フルコスト保険と栽培収入保険の適用範囲を拡大し、化学
肥料など農業資材安定供給確保・価格安定対策の仕組みを改善した。食糧の市場化
買付と政策的買付・備蓄、綿花・砂糖・化学肥料の需給調整を統一的に行った。
(2)エネルギー・資源安全保障の基盤は持続的にうち固められた。エネルギー
法の制定と鉱産資源法の改正に合わせて、「レアアース管理条例」を公布した。エ
ネルギーの生産・供給・貯蔵・販売体系の整備を着々と進め、一次エネルギーの生
産量が標準炭換算で 49 億 8000 万トンとなり、うち原油生産量が 2 億 1300 万トン、
天然ガス生産量が 2464 億 5000 万立方メートルであった。年間発電量が 1 万 100 テ
ラワットアワーであった。石炭の先進的生産能力が秩序立てて運用され、調節電源
としての石炭火力発電所の石炭保有量が 2 億トン以上をキープした。各種発電設備
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