Page 11 - 政府活動報告
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中央党史和文献研究院译



                   題に立ち向かって発奮努力するという鮮明な方向性を際立たせるためである。

                   都市部調査失業率を 5.5%前後としたのは、雇用機会の不足と雇用のミスマッ

                   チが深刻化する中で、雇用の安定にいっそう注力するという要請を示すためで


                   ある。消費者物価の上昇幅を 2%前後とした目的は、諸般の政策と改革の相乗

                   効果により、需給を調整し、一般物価水準を合理的な範囲内に安定させること

                   にある。これらの目標を達成するのは容易なことではなく、多大な努力を払う

                   必要がある。

                     われわれは、安定を保ちつつ前進を求め、前進をもって安定を促すこと、根

                   本を貫いて革新を起こし、ビルド・アンド・スクラップ方式を貫くこと、政策

                   を一体的に策定して統合的に推進することを堅持し、政策ツールキットを充実


                   させ改善し、情勢の変化に応じて政策を機動的に調整し、マクロコントロール

                   の先見性・的確性・有効性を高める。目標設定の牽引効果を重んじ、政策の方

                   向性を把握し、実施のタイミングと加減を見極め、システム思考を強化し、マ

                   クロ政策の実施効果を高める。

                     より積極的な財政政策を実施する。収入、債券など各種の財政資金を一体的

                   に運用し、財政政策が持続的に機能し、いっそう効果が現れるようにする。今

                   年、財政赤字の対 GDP 比は前年比 1 ポイント増の 4%前後とし、財政赤字は前

                   年比 1 兆 6000 億元増の 5 兆 6600 億元とする。一般公共予算の歳出は前年比 1

                   兆 2000 億元増の 29 兆 7000 億元とする。超長期特別国債を昨年より 3000 億元


                   増となる 1 兆 3000 億元発行する。特別国債を 5000 億元発行し、国有大型商業

                   銀行の資本注入に充てる。地方特別債は前年比 5000 億元増の 4 兆 4000 億元と

                   し、建設投資、土地収用・ストック住宅の買上げ、企業への未払金支払などに

                   重点的に充てる。今年政府債務の新規増加分は合計 11 兆 8600 億元となり、昨

                   年より 2 兆 9000 億元増え、財政支出規模は明らかに拡大する。各種資金の交

                   付を加速し、できるだけ早く実質的支出を形成する必要がある。支出構造を継

                   続的に見直し、民生改善、消費押し上げ、持続力強化をいっそう重視し、資金


                   の使用効果を確実に向上させる。地方交付金を増やし、財政難地区と後進地区


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