Page 18 - 2024年度中央・地方予算の執行状況および2025年度中央・地方予算案についての報告
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場と機能的な政府、総供給と総需要、新原動力の育成と旧原動力の刷新、新規資金の使途
最適化と遊休資金の活性化、予算の質的向上と総量の増大などの重要な関係をしっかりと
統一的に考慮し、より積極的かつ効果的なマクロ政策を実施し、財政政策や金融・雇用・
産業・地域・貿易・環境保護・監督管理政策などと改革開放措置との協調・連携を強化し、
発展する上での難題を解決し、発展の優位性をうち固め、わが国の経済が質の高い発展の
軌道に沿って前へと進むよう促す。
(一)2025 年度財政収支の見通し
当面および今後一定期間、わが国経済の基盤は安定し、強みが多く、強靭性が高く、潜
在力が大きく、長期にわたり持ち直しを支える条件と基本的な傾向に変化はない。一方で、
外部環境の変化からもたらされるマイナスの影響が深刻化し、わが国の経済運営が多くの
困難と課題に直面する中、2025 年度は財政収支の均衡を保つのがいっそう難しくなってい
る。財政収入の面から見ると、経済は回復基調が続き、財政収入の伸びを支えているが、
制約要因も依然として多い。◇内需が不足し、物価水準が時価ベースの財政収入に引き続
き影響を与えている。◇重点税源となる一部業種の成長は鈍化し、一部の企業は経営難に
陥り、貿易は不確実性が増すことで、財政収入の伸びに影響を与えている。◇資産・資源
の活性化の余地が尐なくなっているなど、マイナスの要素があげられる。財政支出の面か
ら見ると、財政政策のカウンターシクリカル調節の役割を発揮し、投資拡大、民生保障、
雇用安定、消費促進などの分野への支援を強化する必要があり、新質生産力の育成、農村
の全面的振興の推進、生態系環境保護の強化など重点支出が増え続け、食糧の備蓄と公債
の元利返済などの支出が引き続き増え、財政資金を融通する余地が限られている。全般的
に見ると、国内外環境の変化からもたらされる影響は、財政に波及し続け、2025 年度財政
収支の矛盾がなおも際立っているため、困難や試練は十分に想定し、政策措置はいっそう
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