Page 31 - 2022年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2023年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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強化し、グリーン・低炭素発展を促し、「緑の山河は金山・銀山にほかならない」
という理念が人々の心に深く浸透し、生態文明建設に歴史的・転換的・全局的な変
化が生じ、微小粒子状物質(PM )平均濃度が 27.5%低下し、GDP1 単位当たりの
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エネルギー消費量が 8.41%低下し、GDP1 単位当たりの二酸化炭素排出量が 14.1%
減尐し、全国の優良な地表水の割合が 67.9%から 87.9%に高まり、生態系の質と
安定性を不断に向上させた。人民の暮らしを著しく改善した。都市部の新規就業者
数が年平均で 1275 万人であり、全国都市部調査失業率が比較的低い水準で推移し
ていた。社会事業の発展を強化し、世界最大規模の教育体系、社会保障体系、医療
衛生体系を構築し、住宅の保障に持続的に力を入れたことで、生活困窮者の居住条
件は明らかに改善し、人民大衆の獲得感・幸福感・安心感は著しく高まった。
外部環境は複雑で厳しく、国内発展が予期せぬ事態からのインパクトを受ける中、
わが国の経済・社会発展が以上の成果を収めるのはきわめて容易なことではなく、
いっそう大切にすべきである。その根本には、習近平同志を核心とする党中央の力
強い指導があり、習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想の科学的な導き
があり、中国の特色ある社会主義制度の顕著な優位性の十分な発揮があった。全
党・全国各民族人民が団結奮闘・勇往まい進し、各地区・各部門が積極的に取り組
み、難関を攻略し、直面しているリスク・課題に効果的に対処し、発展の潜在力と
原動力を十分に引き出し、わが国の経済・社会の大局の安定を実現した。
一方で、われわれは、現在、世界の変化、時代の変化、歴史の変化がこれまでに
ない形で表れ、世界は新たな動揺・変革期にあり、わが国の発展は戦略的チャンス
とリスク・課題が同時に存在し、不確実で予測不能な要素が増す時期に入ったとい
うことを見て取らなければならない。国際的にみれば、百年に一度の変動の速度が
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