Page 28 - 2022年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2023年度国民経済・社会発展計画案についての報告

設をより高い水準に発展させた。

全般的にみて、われわれは自ら進んで取り組み、変化に対応して難関を乗り越え、

複雑にめまぐるしく変化する環境のなか、2022 年度の主要目標・任務を基本的に遂

行し、物価総水準は安定を保ち、雇用情勢は全般的に安定し、科学技術イノベーショ

ン能力は着実に向上し、生態環境は持続的に改善し、主要汚染物質の排出量は減尐

し続け、民生の保障はさらに強化され、食糧・エネルギーの生産量は安定的に増加

し、わが国の経済は高い強靭性を示した。しかし、新型コロナウイルスの変異と世

界の感染状況の変化にともない、国内の感染症流行の波は続き、消費が冷え込み、

経済循環が停滞した。他方、世界経済の成長が鈍化し、ウクライナ危機により外部

環境は複雑さを増し、世界の食糧とエネルギーの需給バランスが崩れ、インフレ率

が高止まりし、保護主義が深刻化するなどの問題が重層的に絡みあい、主要経済体

によるマクロ政策の調節はスピルオーバー効果を生み出し、わが国の発展に打撃と

影響を与え続けた。このような非常に複雑で厳しい情勢のもと、経済の実質伸び率

および経済成長率に関わる一部の指標と所期目標との間には一定の開きがあった。

また、エネルギー消費量の比較的低いサービス業の伸び率が大幅に減尐したことは、

GDP1 単位当たりのエネルギー消費量と GDP1 単位当たりの二酸化炭素排出量削減の

目標達成に比較的大きく影響した。

過去 5 年はきわめて特殊で、きわめて特異なものであった。習近平同志を核心と

する党中央の力強い指導のもと、われわれは小康社会の全面的完成のプロセスを全

力で推し進め、新たな発展理念を完全に、正確に、全面的に貫徹し、新たな発展の

形を自ら構築し、質の高い発展の促進に力を入れ、世界の百年に一度の変動の加速

化、新型コロナウイルス感染症による衝撃、国内経済の下押しなどの多くの試練に

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